ペットは、私たちの心を癒し、心を豊かにする存在として多くの人々に飼われています。
しかしこうした中、心ない一部の無責任な飼い主さんがいることも事実であり、 トラブルをおこしたり、迷惑をかけたり不快な思いを周囲に与えたりすることも多く見られます。

犬は人以上に感受性の強い動物です。私たち人間社会に「子を見れば親がわかる。親を見れば 子がわかる。」という諺があるように、犬と私たちの関係も同じ、養育する者の心、性格が その感受性の強い犬に移ります。

そこで正しく、美しい犬との共生を願って、苑長が65年犬と共に生き、歩いてきた経験から、 飼い主さんのマナー、わんちゃんのしつけなどトレーニングの言葉を順次綴っていきます。
是非楽しんで読んでいただき参考にしていただければ幸いです。



第2回 しつけとは・・・犬の社会化について考えよう!
2009.7.28

しつけの行き届いた犬と生活することは、
飼い主さんにとっても、犬にとっても幸せなことです。
どこにでも連れていけるわんちゃん、
そしてどんな人とも、どんな犬とも遊ぶことのできるわんちゃん
になるように、犬のしつけ、社会化について考えてみましょう!



 犬は人よりも、考える力、理性といったことについては、不足している動物です。「自分の家」と「社会」 との区別がつきません。よって『しつけ』とは犬が人間の社会で暮らすために守らなければならないルール ということになります。飼い主さんと犬が守らなければならない基本的なマナーと言い換えても良いでしょう。

 犬種によって能力の差はありますが、飼い主さんの心構えと真の愛情と根気で、どんな犬であっても社会に順応 する犬に成長する可能性を持っています。正しい認識を得ることによってその道は開けるものです。人間の子供を、 社会に順応できる知恵を持てるよう教育していく過程と全く同じだと私は考えています。

 『社会化』とは、犬が社会に慣れることをいいます。犬はもともと群れをつくる動物です。さまざまな犬と 知り合い、飼い主さん以外の人とも接することで、いろいろな事を自ら学んでいきます。これも小さなわが子 を育てるプロセスと同じことです。このプロセスが成長後の行動に重要な影響を及ぼすことを忘れないでください。

 これから犬を飼おうと思っている人、現在仔犬を飼っている人は、『社会化』を積極的に行うことをお勧めします。 このことが第1回で述べた犬の存在価値、意義と連結してくるのです。

 ここで『社会化』の手段ですが、難しいことではありません。とにかく犬のたくさん集まる所で犬と会ったり することでも十分です。他の犬の動き、人の動き、車の動きなどどんどん社会の現実を見せることです。 そしてそうした日々の繰り返される自然の動きに慣れさせることです。このことによって犬の心と目が社会の 動きに順応性をもってくるのです。仔犬時代に社会化不足ですと、人見知り、犬見知りする傾向が強くなりがち であり、またしつけしにくい犬となります。これで『社会化』の重要性を理解していただけたかと思います。

 次に具体的なしつけの前に犬の行動の基礎知識、犬の学習方法についてお話しておきたいと思います。



 人間にとって問題となる行動を『問題行動』として、犬という動物の問題行動があります。
これに対して、犬の『一般行動』があります。これは犬にとっては普通の行動です。
犬の『一般行動』には以下のものがあります。

見慣れない人、物体、犬などに吠える
自分のテリトリーに侵入した物体、動物にはマーキングする
周囲にある食べ物は食べる
群れのリーダーに服従することを学んでいない犬は、食べ物やおもちゃを全部自分のものにする
寂しかったり、仲間に入れてほしいときに鳴く
新しいメンバーに嫉妬する
他の犬や人の顔をなめる
親しい人に対して、ジャンプする
他の動物の便や嘔吐物を食べる
不快な臭いのする所で寝ころぶ

 同じ「鳴いている」という行動であっても、それが一般行動かそうでないかを理解することによって、 しつけの方法、対処の方法が変わってきます。

 『一般行動』の場合には、叱ってしつける(声で叱る、リードのショックで叱るなどの叱り方)よりは、 その行動をさせないようにすることが大切になります。犬にとっては一般行動でも、人間にとっては大迷惑な ことはたくさんありますので、『させないこと!』というわけです。『させないこと!』は、さほど難しくは ありません。一般行動は何らかの目的に対して行動していますので、その目的を達成させてあげられないような 項目の場合には、『興味をそらせる』『無視をする』などの方法で、行動を妨害しないようにします。



犬の学習は、『条件づけ』が基本です。
『条件づけ』とは、いいことをしたらごほうびがもらえる!という方法です。

その他の方法として以下の方法があります。

『逆条件づけ』
良いことをした時にほめるのではなくて、悪いことをしなかった時にほめる方法です。 たとえば、苦手な犬が近くにやってきても逃げなかったり、吠えないでがまんをすることができたら、 ほめてあげるようにします。感情の起伏の少ないタイプの犬に向いています。

『消去』
良い行動をしたら必ずほめてあげるようにします。これをしなくなると良い行動を忘れるように学習してしまいます。 これは、『消去』という学習方法です。嫌なことを忘れるためには良い方法ですが、一度覚えた正しい行動は 、消去してほしくないものです。

『情動洪水法』
嫌いなことから逃げられない状況を作って、犬自身に克服させる方法です。どんな方法でもうまくいかなかった 飼い主さんが時折この方法をとることがありますが、犬が多大な精神的ストレスを抱えることもありますので、 専門家のカウンセリングを受けながらやるべきです。

『系統的脱感作』
嫌なことに徐々に慣らしていく方法です。たとえば雷の音が嫌いであれば、その音を録音して、毎日聞かせて 慣れさせていく方法です。頑固な犬たちには向いている方法ですが、シャイな犬にはあまりお勧めできません。




次回は、いかに上手に犬に『学習』させてあげるか!ということで、多くの皆さんが体験されているであろう トラブルやお悩みに具体的に対処方法を考えていきたいと思います。



ご覧になりたい項目をクリックして下さい。

     第1回 犬との共生に当たって!
     第3回 悩み事の対処方法を考えよう!
     第4回 (続)悩み事の対処方法を考えよう!
     第5回 ポチ森ドックランの魅力
     第6回 ドッグランで早く犬同士を仲良くさせるテクニックは?
     第7回 わんちゃんは、お母さんの家計のやりくり先生
     第8回 犬種別犬の歴史・特徴について〜愛犬の歴史知っていますか?
     第9回 犬の存在価値を認識しよう!



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