ペットは、私たちの心を癒し、心を豊かにする存在として多くの人々に飼われています。
しかしこうした中、心ない一部の無責任な飼い主さんがいることも事実であり、 トラブルをおこしたり、迷惑をかけたり不快な思いを周囲に与えたりすることも多く見られます。

犬は人以上に感受性の強い動物です。私たち人間社会に「子を見れば親がわかる。親を見れば 子がわかる。」という諺があるように、犬と私たちの関係も同じ、養育する者の心、性格が その感受性の強い犬に移ります。

そこで正しく、美しい犬との共生を願って、苑長が65年犬と共に生き、歩いてきた経験から、 飼い主さんのマナー、わんちゃんのしつけなどトレーニングの言葉を順次綴っていきます。
是非楽しんで読んでいただき参考にしていただければ幸いです。



第3回 悩み事の対処方法を考えよう!
2009.8.17

まず心がけることは、悪いことを叱って治そうとしますが、
その前に果たしてその犬は何が「悪いこと」だったのかを理解したか?
さらに怒られたことを理解したかが問題であるということを考えることです。

ポイントは、ただ叱ったら治ると思い込むのではなく、
上手に『学習』させてあげるという心で取り組むことです。
くどくど叱る、叱っているふりはダメ!
メリハリある言葉できちんと伝えることです。





 犬種によって音に敏感に反応する犬もいます。たとえばテリアの血をひく犬や日本犬そして猟犬の血が 流れている犬種などが挙げられます。自分の愛犬にはどんな血筋が流れているかを知った上でトレーニングを していくことが大切です。

 このトレーニングのポイントはインターホン・電話=大好きなものが出てくる!ということを犬に認識させる ことです。そうすることによって、犬は吠えなければおやつがもらえるということを学習します。 また、一回で終わらせず、最低でも5回以上は繰り返しましょう。

 さらに大切なことは、犬が吠えるたびに怒鳴ったり、叱ったりしないことです。 なぜなら、吠えれば飼い主が関心を示してくれるものだと犬は勘違いしてしまいます。 そうならないためには、愛犬がおとなしくしている間もスキンシップをとることが問題行動を引き起こさない ことにつながります。

【インターホン】
まず、友人や家族に協力してもらい、インターホンを鳴らします。
犬が吠える瞬間に電話機をとりながら、おやつで犬の興味をこちらに向かせましょう。
このときおやつは普段めったにあげないものや、犬の大好物を細かくちぎって与えます。

相手と話している間はずっと手からおやつを与え続けます。
このときおやつをあげている手を左右上下にふり、犬の集中力を飼い主に向かせましょう。
もちろんおやつに興味のない犬は、おもちゃなどを代用しても大丈夫です。

それでも吠え続けるようなら、上から小さくちぎったおやつ(かなり細かくしてください)を 床にばらまいて時間をかせいでください。これを何回か繰り返し『インターホンのときに 吠えなければいいことがある』ということを犬に認識させましょう。

【電話】
 まず電話を誰かにかけてもらい、着信音が鳴るのと同時におやつ、もしくはおもちゃを愛犬に見せてください。 ここではまだ与えてはいけません。「まて」をかけて、愛犬が落ち着くのを待ちましょう。

 愛犬が落ち着いたら電話機をとりつつ、手に細かくちぎったおやつを持ち、犬の上からパラパラと 落としてください。再び吠えるようだったら、おやつをあげるのを止め、再度「まて」をかけます。




 犬が来客者に吠える理由は、大きく三つに分けられます。
まず第一に、知らない人が自分の縄張りの中に入ってくる警戒心。飼い主が頼りないと、自分がボスだと思い、 飼い主を守ろうとする本能から吠えます。
次に、何が起きてしまうんだろうかという不安感。犬は、本来とても臆病な性格で、自分を強くみせようと いう傾向があります。これは、仔犬の頃、社会性がうまく身につけられなかった犬に多いようです。
最後に、誰かが遊びにきてくれる嬉しさから吠えるなどがあります。
こうした理由は、犬の性格や今まで育ってきた環境で大きく変わってきます。 どちらにせよ、問題行動には変わりありませんので、飼い主は愛犬の吠える理由や不安を取り除いてあげ 、ときには毅然たる態度をとらなければいけないこともあります。

 知り合いに協力をお願いし、家に入ったら、撫でてもらったり、おやつをあげてもらうなどして、 犬の不安や恐怖を取り除いてあげましょう。このとき、頭から触ってもらうのではなく、 顔の下から優しく愛撫してもらうのがポイントです。

 犬が吠えるのをやめたら、ほめてあげましょう。「ダメ」と言ってやめたら、次に何をするべきか教えます。 たとえば、ボールの好きな犬は、「ワンワン(吠える)」、「ダメ」、「ボールを持ってきて」という具合に 条件づけてください。

わがままを許さないことも大切です。
 いくら不安を取り除いてあげても、吠え続けている場合は、違う部屋に犬を移動させ、 『あきらめさせる』ということも覚えさせなければいけません。 犬が吠えている間は絶対に顔を出さないで下さい。 また、新聞を丸め、棒状にしたものを使って、大きな音を出すなども効果的です。 かわいい愛犬だからこそ、ときには厳しくすることも大切です。

仔犬の頃から、さまざまな事柄、音に慣らしましょう。
 世の中には、数えあげたらきりがないほどに様々な物や音、状況などがあります。 これらを仔犬の頃からしっかりと慣れさせ、社会化を身につけましょう。 社会化は、何ヶ月からというのはありません。我が家に犬が来たときからはじめてください。

 まず、犬の苦手な音として以下のようなものがあります。
雷、花火、掃除機、ドライヤー、インターホンなどです。 これらの音を聞くと、吠えたり、場合によっては、パニックになってしまう犬もいます。 そうならないためにも、仔犬の頃の社会化が必要です。
 家でできるトレーニングとしては、これらの音を録音し、仔犬に聞かせます。最初は音を小さくして、 だんだんとボリュームをあげましょう。犬が吠えるようでしたら、犬を無視します。 しばらくすると、音に慣れ落ち着いてくるはずです。 そうしたら、犬の好きなおもちゃやおやつを使って褒めてあげたり、遊んであげたりしてください。
 ただし、仔犬に過剰なストレスは禁物です。一日15分くらいを目安にして行うと良いでしょう。




 『悪いことをしたら、その瞬間に叱りましょう』というのは、しつけの基本です。 その場で叱らなければ、犬は何について叱られているのかがわからないからです。
 しかしわかっていても、上手にできないのが庭で飼っている場合です。 庭で吠えているのを見つけて、慌てて庭に飛び出して犬を叱っても、もう吠え終わっていることがあります。 また、吠えるのが続いたとしても、後から叱ると犬にはそれが叱られているとは認識できないことが多くあります。 中には後から飼い主がやってきて大声でやんややんや言われると、「お母さんはぼくを応援してくれているんだ! 」という勘違いをして、余計に張り切って吠えてしまう犬もいます。その犬の性格と叱るタイミング 、そして叱り方は状況に応じてフレキシブルに変える必要があります。

【庭】
 まずは、びっくりさせて、吠えるのをやめさせます。近くにいたら、丸めた新聞紙などで大きな音をたてるようにして 、地面を叩きます。

 少し離れた場所にいる場合には、音のする鍵束などを犬の側に投げ落として驚かせます。 そのためには、飼い主は音の出るものをいつも身のそばに用意しておかなければなりません。

【散歩】
 犬を見れば、とにかく吠える、ある決まった犬に吠える、大きな犬に向かって吠える、など・・・犬が犬に向かって 吠える状況はさまざまですが、じっくり自分の犬を観察していると、どんな犬に吠えるかが分かります。 まずチェックしてみましょう。

 その犬がやってきたら、リードを短く持ち、自分の方に引き寄せ、吠えたらリードを強く引きながら、 「ダメ!」などのコマンドを出して、しっかりと叱ります。そして吠えずに通過することができたら、 褒めてあげるようにします。

違う方向へ行くのはダメ!
犬同士が鉢合わせしないように、違う方向に行ってしまうのは、根本的な解決にはなりません。

犬を抱いてはダメ!
いつも吠える犬がやってきたからといって、抱きかかえてしまうのはいけません。



次回も引き続き悩み事の対処方法をお話したいと思います。



ご覧になりたい項目をクリックして下さい。

     第1回 犬との共生に当たって!
     第2回 しつけとは・・・犬の社会化について考えよう!
     第4回 (続)悩み事の対処方法を考えよう!
     第5回 ポチ森ドックランの魅力
     第6回 ドッグランで早く犬同士を仲良くさせるテクニックは?
     第7回 わんちゃんは、お母さんの家計のやりくり先生
     第8回 犬種別犬の歴史・特徴について〜愛犬の歴史知っていますか?
     第9回 犬の存在価値を認識しよう!



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