ペットは、私たちの心を癒し、心を豊かにする存在として多くの人々に飼われています。
しかしこうした中、心ない一部の無責任な飼い主さんがいることも事実であり、 トラブルをおこしたり、迷惑をかけたり不快な思いを周囲に与えたりすることも多く見られます。

犬は人以上に感受性の強い動物です。私たち人間社会に「子を見れば親がわかる。親を見れば 子がわかる。」という諺があるように、犬と私たちの関係も同じ、養育する者の心、性格が その感受性の強い犬に移ります。

そこで正しく、美しい犬との共生を願って、苑長が65年犬と共に生き、歩いてきた経験から、 飼い主さんのマナー、わんちゃんのしつけなどトレーニングの言葉を順次綴っていきます。
是非楽しんで読んでいただき参考にしていただければ幸いです。



第6回
 ドッグランで早く犬同士を仲良くさせるテクニックは?

2009.9.27


 犬も基本的に人間と同様、日頃から気楽に会って語り、遊べる友がほしい動物です。
普段は、かわいがられ室内にいることが多いか、リードでつながれ庭など狭い空間で一人ぼっちで過ごす 時間が多いと思われます。このため家族以外の人との接触が少なく人なれ不足又他の犬との接触も少なく 犬なれ不足という現象が、日々積み重なってストレスとなります。従って他人を見ると自己防衛本能が 強くなりワンワン吠えたりします。散歩中にも同様な行動がでます。これらは全くといってよいほど、 普段から家族以外の人との接触不足、犬との接触不足からくるものです。

 人間社会において、たとえば幼児を他の子と言葉が交わせ遊べるようにお母さん達は時をみて 近所の子と触れ合わせます。集団生活に適応するよう、社会性を身につけられるよう知らず知らずのうち に努力されます。犬にも同じことが必要です。かわいい愛犬が人を好きになる、そして人からも「いい子ですね」と 言われる、他の犬ともフレンドリーになれる、こうしたことはもっとも基本的な視点と思ってください。

 ドッグランへは、多種なわんちゃん達が出入りしますが、社会性が備わっている子は初めから上手に 他のわんちゃんと触れ合いますが、たいがいの犬はまず広々とした所に来て、自由に動けることの期待感、 喜びに興奮して、激しく動き回ります。しばらくすると落ち着きのんびり遊びます。

 そこで今回は、グランドで少しでも早く、犬同士をフレンドリーにするテクニックをお話したいと思います。 自分の犬を他の人、他の犬に接触させることに「大丈夫かしら?けんかしないかしら?」と不安や心配を 感じられる方も多いかと思います。私なりのアドバイスを書き綴りましたので、是非参考にしていだだき、 グランドで愛犬と楽しい時間をお過ごし下さい。


ポイント1

 大きい、小さいにかかわらず、自分の犬を「興奮しやすく動きが激しい」とみていられる方は、 入苑され、すぐにリードを外すのではなくそのまま一緒にグランド内を散歩して みて下さい。 犬はあちこち臭いを嗅ぎながら、自分の来た所が『どんな所なのか』『どんな動物が来たか』などの 情報を収集しながら動きます。そして諸々の状況を認識すると安心感を持ち動きがかわってきます。

 先に入っている犬が寄って来たりします。犬に慣れている子はしっぽを振り、お互いのお尻の臭いを 嗅ぎあいます。これは、人間社会において我々が「はじめまして、よろしく」と挨拶をかわしている姿です。 この犬の挨拶がみえた時はすぐにフレンドリーになります。

 逆に他の犬が来た時、「うー」と声を出したり、威嚇行為をとる時はまだ不安感がとれていない時ですから、 リードを外さずいったん離れて様子をみて下さい。この時相手の犬も同様に威嚇の声をあげた時などはなおさら です。相手の犬にこの威嚇現象がなく尾をふり、臭いを嗅ごうとしている時は、フレンドリーになるタイミングが 早くくる兆候です。こんな時はリードを離してみてください。リードを離すことによって身動きが自由にでき 不安感もとれ、しらないうちに遊びだします。この時飼い主さんも出来るだけ犬の動く方へ一緒に動くことが 大切です。

 どうしても馴染めそうにない時は、リードをしたまま座って、他の犬の動きをじっと見せていることが 大切です 。他の犬の動きを見ることの繰り返しによって「楽しく遊んでいるな」「こわくないな」など何かを認識し、 その犬にとっての良い勉強になるからです。

ポイント2

 落ち着きがないような時は、出来るだけ動きの穏やかなおとなしそうな犬を見つけ、相手のオーナーさんと 親しく言葉を交わしながら、はじめは、リードをつけたまま少しづ近づけ様子を見ることです。

 言葉を交わし、親しげに振舞うことも大切です。 知らない人、知らない犬には犬は警戒心を持ちます。 互いの親しげな姿を見ているうちに犬の警戒心も和らぎ、をの人にもなつきが早くなり、 その人の犬に対する警戒心も和らぎ、フレンドリーになる時間が早くなります。

 根気よく挑戦することが大切です。

ポイント3

 ポイント2の時、お互いの犬の名前を聞き、交互に名前を呼んであげることが ポイントです。 相手の犬に向かって優しく名前を呼び、そして自分の犬の名前も呼んで、人に語るように「いい子だね、 仲良くしようね」と気軽におしゃべりしてください。オーナーさん同士初対面、犬も初対面でも、 こうすることによって、「あれっ私の名前知ってるな」「お父さんお母さんは友達かな?」と 不安感・警戒心が和らぎリラックス感を覚え、犬同士が早くフレンドリーになります。 必ずしゃがんで対等な立場でそっと体を触れてあげて下さい。

 こうして立ち止まり、ゆったり構えることも興奮気味の犬の心を静めることにつながります。 犬は感受性が強く、環境、雰囲気にとても敏感な動物ですから何らかの効果が表れるはずです。



 以上今回お話したことは、小さい犬同士、小さい犬、大きい犬のふれあい全てに共通することです。 お互いを認知し合うことのできた犬たちは、大きいも小さいも入り混じって遊べる様になります。

 ここに来てくれる犬で、はじめは他の犬とのトラブルや不安をかかえた犬たちも、オーナーさんの 根気よい努力で今では、どんな犬とでも遊べるようになった犬たちがたくさんいます。 そんなわんこたちの様子を、「ポチ森に近づくと車中で早く早く!とばかりに、落ち着かないですよ」と オーナーさんが話してくれます。 ポチ森に遊びに来てくれた時、名前を呼んであげると、まっしぐらに私のところに走って来てくれます。 ポチ森に来ることの喜びを感じていてくれるのかと思うと嬉しいかぎりです。



最後に、自分の犬が相手の犬に対して、執ようにマウントしたり、 じゃれすぎて相手の犬が嫌がるそぶりをした時は、いったんリードをして自分の犬の気を静めるよう努めて いただくことをお願いしたいと思います。度を越すことによって、ケンカといったトラブルにつながることが あります。グランドでは、お互いに自分の犬に対する目くばりを忘れないようにしてください。
これは、グランドでみんなが楽しく心地よく過ごすための、愛犬家としての マナーだと思います。



ご覧になりたい項目をクリックして下さい。

     第1回 犬との共生に当たって!
     第2回 しつけとは・・・犬の社会化について考えよう!
     第3回 悩み事の対処方法を考えよう!
     第4回 (続)悩み事の対処方法を考えよう!
     第5回 ポチ森ドックランの魅力
     第7回 わんちゃんは、お母さんの家計のやりくり先生
     第8回 犬種別犬の歴史・特徴について〜愛犬の歴史知っていますか?
     第9回 犬の存在価値を認識しよう!




エントランスページへ    トップページへ


Copyright(C) 2006 Hosen All Rights Reserved.
当サイトをご覧になるには最新版FLASH PLAYERが必要です。 FLASH PLAYERはこちら





サイト マップ